長崎を一人旅したことがある。
随分と前。
新幹線が好きな私は博多まで新幹線に乗って、
そこから特急に乗り換えて長崎へ。
床張りで黒い皮シートの居心地の良い車両を
1人でのんびり満喫しながら結構な時間を
長崎まで過ごした。
暑い7月だったと思う。
小振りながらも犇く様に色々なお店がある。
路面電車に乗って近く遠く。
JRのフリーペーパーで見た長崎が凄く好みで
早速その通りに温素麺を食べに坂道の途中にある店を目指す。
途中、バス停で見知らぬ地元の女性に話しかけられた。
どうして長崎に?
私はJRのチラシをきっかけに
改めてキリシタンの教会、風土と食に興味を持ってと
素直に話したら、その女性は珍しいととても喜んでくれた。
それから一人旅の珍道中は続く。
後で思い返すとよく無事であったと
嫌なことも良いことも。
砂浜が緑色の野母崎の海。
何処かの山の中にあるお祈りの場所とマリア様。
昼間なのに赤いグラスランプの印象的な教会。
耳鳴りが止らなくてわんわんしていた。
昔々の讃美歌が
私の耳の奥で鳴り響いていたのかもしれない。
ある坂道の教会では
神戸で働いていたのよ、という女性に出会った。
私はその店を知っていて、もちろん買ったこともある。
その当時も、今ではもう無いのだけれど。
もしかしたら会っていたのかもしれないなと話した気がする。
長崎の美術館でみたスペインの女性作家の作品が
素敵だったから今でも覚えている。
たしか、蝋をつかって花を描いたり、透き通りながら強いオレンジと赤が印象的だった。
それから夕涼みがてら夜の街を散策しつつ
胡麻がたっぷりのおじやや
はじめてうちわ海老というのをいただいた。
とっても、美味しかった。
東京で産まれて、神戸に来た私は
たまたま父が知り合いであったシスターのいる
クリスチャン系の幼稚園に通った。
それから偶然だか高校もクリスチャン系でミサや宗教の授業がありつつ
家ではお仏壇に手を合わせていた。
日本の八百万の神様はとても身近。
お地蔵さんは至る所で私達に近く寄り添って在る。
神戸には神社仏閣を始め、様々な国々の人々と宗教施設が一緒に存在している。
直接出会っていなくとも、知らなくとも、同じ街に一緒に暮らしているミラクルが
当たり前で居心地が良い。
大人になって、そんなふうに過ごせる様になった。
あたりまえ
について話すと長くなるけど
当たり前で無いから当たり前なので
兎に角、
大切な時を過ごしている。
旅の記憶に戻る
長崎は坂道が多くて海が近い、ちょっとだけ神戸に近い気がした。
また行きたい印象的な場所の一つ。
今度は五島列島まで足を伸ばせたら素敵だろうな。
”Memories of Nagasaki" I don't remember where, but when I just stood in a red lamp and a stained glass light at a church in the mountains at Nagasaki. Many years ago..., it is good memory. |
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