2021年11月23日火曜日

Listen to the sounds coming down from space --tomorrow--

 

雨上がり、沁み込むような寒さが訪れている。

今朝の空は静かで薄青く、

欠け始めた月が見つめるように浮かんでいた。


これから本格的に冬に近づいていくのだなぁと

他人事のようにおもいながらも身体はシンとして

寒さに耐えようと静かに変わりつつあるよう。



どうにも居心地が整わない。

早く、全て、ガソッと片付け切ってしまいたい。

次から次に面倒くさい。

無言で腹に力をいれて受けては鼻息と共に片付け返す。

そのようにしていたらもうすぐ年が変わりそうで

ずいぶんと疲れてしまっている

が、まだつづくよう。


私がカップスープばかり飲んでいたせいで

主人が小さなカップ麺を山のように買ってきた。

良かれと思ったらしい。が、

あかんやつ、あかんやつ。。


そーこーしながら毎日、

私は心を震わせながら聴いている。


寒さにも似てしんしんと沁み込むように

心に響く。

涙を出して、心身を循環させようと

自然に自分を補修しようとしているかのよう。

それぐらいに意図しておらず不思議な位に聴き込んでいる。



そんなで師走へ向かおうとしているこの頃。

明日へ走り抜けて今日を迎え撃つ日々が続いている。


こんな時は、大好きな友人と一緒にご飯を食べたり

乾杯したりしたい所、

タイミングがつかめていない。。



色々とあるもんだが

どんなたまらない時も

主人が一緒で、主人と一緒で良かった

とぽつんとおもう。



 陽だまりの縁側で、顔見知りの野良猫と一緒に

 ゆっくりと濃く滋味のある羊羹をつまみながら

 瑞々しい青葉の香りの煎茶を両手にひなたぼっこがしたい。




今はただ、ショパンに胸を打たれる。



"Image from Ballade no.1 in G minor.op.23"
Sentimental ballad by Frederic Francois Chopin...

Under the sky in November.


2021年11月14日日曜日

Listen to the sounds coming down from space --today--


また、一つ大人っぽく歳を重ねた。


数少ない友人から暖かい気持ちが届いて

一層冬に近づく気配の下で寒さを楽しもうと試みる。

かたじけないとありがとうの狭間に座る。


11月とはそのような月。


若い時は泣くことが嫌いだった。

泣かない美学を貫こうとしていた。

だけど、

魂を揺さぶられるような事が人生には度々訪れて

泣くしかない事もほんの少しだけわかった気がする。

けれど、多分分かった気がするだけで

いつもそんなことは予想を遥かに上回って訪れるのだろう。


11月の所々厚い雲と遠い青空の下、

窓から差し込む明かりは

少し穏やかで柔らかいグレイを含んでいる。

最近は美しい響きを求めて

交響曲やピアノばかりを聴いている。

フジコさんや辻井さんの奏でる音は素晴らしい。


前にも書いた気がするけれど

震災の後、映画DIVAの身体の芯を響かせるオペラ歌手の声を

ずっとずっと聴いていた。


今の私は

ちょっと、その様なもしかしたら

自分が思うより振り切っている状態なのかもしれない

と、どこかで漂いながらの日々。


雲の形を追いかけるように

空を見上げて

今日を生きて明日へ向かう。



”Resonates in the moonlight of Japan"
While listening Beethoven's "Moonlight Sonata"




2021年11月1日月曜日

La Campanella

 

鐘の音が響いて鳴り止まない。

頭の中で。


ピアノの音色が響く。

例えばステンドグラスと窓から指す太陽の光の中で

輝く中で自分も響いて輝いてみたい。


ピアノとして生まれていたら

自分の音を引き出して開いてくれるピアニストに出逢えるのを

じっと待つのだろうか。



楽器として生まれていたら。。



自分の奥底にある響くような大切なものを

引き出して生きてゆけたら

それはどんなに素敵だろうか。


そんな事を想像しながら、

リストのカンパネラを聴きながら描いた。


鐘の音が鳴り響くような音を鍵盤曲にするような

その暮らしや時代の背景までを知りたくなる。


18世紀、19世紀の人々はどんな音を聴いて

生活していたのだろう。


勝手な想像ではもっと素朴

シンプルな音の響き。

建物の中外で響く鐘の音や自然を感じて産み出される響き合う和音。



今では電子音が鋭く耳に響く日常に

なってしまっているけれど。。


耳に入って響く音はもっと違っていたのだろうなぁ。



そうこうしているうちに

ちょっとした面白い出会いがあって

中華街に出来た新しいgalleryへ足を運ぶ。

時間を感じた分を重ねられた

その人にしか描けない地図のようでまだ進行形の作品達。

良い時間だった。



ふと、

人との距離感が解らなくて

急に足が止まる事もある。




さてさてそんなで

二日酔いの週末、迎え酒でまた二日酔い。

体力が落ちとるな。。

とスロウに目をつぶる。


月が変わって


また、高いところから鐘の音が響き始める。






"La Campanella”
ーpiano solo by Franz Liszt and Niccolò Paganiniー
Imagine the sounds that people in the 18th and 19th centuries might have heard.
The sounds of the bell begins to ring.












Get your comfortable

二年経って、私的な日記を綴ります。 もしも何処かの空の下で目にして下さるならば どうかそっと。 いつも私の英文チェックをしてくれて、 いい場所を見つけたら”chasing yuko.(my first yuko)”の写真を撮ってくれたものでした。 LinkにあるHusband の...