Rabindranath Tagore
わたしもいつか
シャンティニケトンの赤い土の上に
降り立ってみたい。
タゴールの名前を知ったのは
浩子さんから。
それからもう、十年もっと経つ。
名前を知ってから興味を持つも、当時はあまり
調べる伝もなく、偶然に古本屋でみつけた
”タゴール詩集”の装丁の古美の具合に惹かれて
持ち帰った詩集を読んだ。
ところが、
難しくて、読み通してみるも言葉の通じない世界からの
メッセージのようで
本は手元に大事にあるのだけれど、
タゴールは謎のまま気になってばかり。
先日、”タゴールソングス”という映画を観た。
若い視点で撮られたドキュメンタリー。
詩がメインであったのだけれど、私はその画面のなかの
風景に心を奪われていた。
それから
また、浩子さんのシャンティニケトンに思いを巡らせた。
”シャンティニケトンにて” 著;高濱浩子
CAPのennuiの会に誘って頂いた時にお願いして作って頂いた。
長く、今も、私の宝物の一つ。
その時に、シャンティニケトンで浩子さんが撮ったマンゴーの葉っぱ達の
写真が一緒に送られてきて、
私の時は止まった。
何時の日か
シャンティニケトンに降り立つことができるだろうか。
10年以上の時を経て
マンゴーの香りと青い葉っぱを描いてみる。
マグリットはバラの香りを想像しながら部屋一杯に広がる大きな薔薇の
絵を描いた。
今日、台所の小さい窓から急に西陽が顔にあたる。
その時私は百合子さんの本を読みながら気持ちが昂って
ぐぅっと涙が出た。
黄色味の灯りの中で。
夫が作った出汁巻きを食べる
同じダイニングテーブルの上で。
私は香ばしい程に青いマンゴーの香りの漂う朝を知らないけれど
想像の中に自分を浮遊させる。
シャンティニケトン
なんて、素敵な響きの土地の名前だろう。
"Mango tree at Santiniketan, West India" I want go to there and I want to walk on that red earth. |
"Dashi-maki (Egg roll with soup) made by my husband" Beautiful natural yellow. |
0 件のコメント:
コメントを投稿