2020年10月19日月曜日

Sense of Golden olive flowers

 匂い 

 と 

  色

それぞれに急に記憶に結びついて

イメージを思い出すことがある。

今年もまたオレンジ色の星の形をした金木犀の香りが漂うなか、

色々と思いを巡らす季節。


週末の朝はずっと昔にも見た同じような場所とこれまたその時も

出てきただろうふさふさの優しそうな大きな犬が3匹、

昔住んでいた町に似ている町にいて少し先にいる彼らを見て

そんな夢をみて目が覚めた。


神戸のギャラリー301で伊吹拓さんの個展が始まった。

急に寒い土曜日に夫婦で思い切って夕方ぎりぎりに家を出る。

街はマスクをした人で溢れている。

小雨が降っていたのが止んで、遠くの空がオレンジ色に発光し始めた。

寒いけれど、良い夕方。

久々にお会いした伊吹さんは覚えてくださっていて

私の問いにもゆっくり真摯に答えて下さる。

はっきりした答えが欲しいのではなく、その人の言葉が

聞きたい私は、彼のはっきりした部分と次へ流れていく言葉の

間で感じたものを飲み込んでゆく。


ずっと、変わらずにというよりも、それでしかない。

と作品を前に少しづつ話してくれた。

時に自分が放った問いや言葉が相応しくなかったかもしれない、

と感じ考えて自分自身に戸惑うこともある。

だけれども、それに答えてくれる人の優しさと素直さに

感服と敬服の気持ちが訪れる。

作品展に行くと、

今の私はどう感じるのか、と気づくことがあったり

全力で感じようとしているのか、力みすぎているのか

時々とても体力が消耗すると同時に

Inspireされて、自分の世界を見つめる時間ができる。

そんな良い夕方の、良い時間を過ごすことが出来た。

ギャラリーのあるビルの外へ出る頃には濃い群青色の空に変わっていた。


この季節は、

というよりも

この頃は、たわいもない事をよくおもう。

ぼやぼやと金木犀のオレンジ色を見ていて卵の黄身の色をおもったりする。

そういえば

今年になってほぼ毎日卵を食べ続けている。

卵を食べて免疫力をあげようと(勝手に)、努める。

子供の時は朝ごはんが食べられなくて

激しい眠気で朝は全くお腹がすかない子だった。

そんな遅刻しそうな私に母は

「卵焼きだけでも、一切れだけでも食べていきなさい!」

と、叱咤激励してくれたものだった。

大人になって、卵焼きを焼いている時にいつも思い出す小学校の思い出を

また懲りずに思い出す。

ある日、とれたての飯蛸を頂いて、母がよかれと

タコの卵を沢山混ぜて作った卵焼きがお弁当に入っていた時。

蓋をあけたとたんに息が止まった。

子供の私には虫の卵が沢山わいてしまった卵焼きに見えてしまったのだ。


美しい黄色の卵の中に真っ白な白い粒粒が輝いている。


きっと、暖かくて発生してしまったのだ、どうしようと

蓋で隠しながらそれ以外のご飯は全部食べた思い出。

今なら喜んで食べるだろうに。。

子供の頃にフォーカスしてしまう物事には可笑しみと

何かしらの繋がりがあるようにも思う。



そして、すっかり夜の空の下

神戸の山には宝船のライトアップがされている。



”Day today at sky around sense of golden olive flowers."

One of our favorite gallery at Kobe.
Now oil paint artist Taku-Ibuki 's exhibition , We joined.













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