2020年10月4日日曜日

Salmon dream

ずっと以前に新巻鮭をラフスケッチした時の

スケッチブックの余白を見つけて

引き込まれるように絵具を落としていってみると、

次第にこの鮭が生きて泳いでいた間の何時かの瞬間に得ただろうかと

妄想の様な想像が止まらなくなって

水の流れを追いかけるように

描いた。

きっと、鮭が見た夢、であろうとして残す事にする。



生きているものは全て夢を見るのだろうか。

惑星も土地も植物も動物も人も虫も微生物も。。


私達夫婦は時々、星空の下へぷらりと近所をお散歩する。

空気を入れ替える。と、いうか

外の新鮮な空気を感じながら、たわいもない事や

とても大切な事を話たりしながら少しの時間を過ごす。

大切な時間。


ふと、先日。

ものすごくうっとりする香りが漂っていて

見上げるとそこには満開に近い銀木犀。

静かでとてもとても美しかった。




それから、さかのぼること数日前。

友人の陶芸工房の17周年祝い。

おなじみのグリル末松さんで

便乗して勝手に自分を労う集いもかねて

素敵な時間を過ごすことができた。


改めて四半世紀越えの友人に

”あなたのVISIONは何処から?”

と聞いてみた。



彼女は、”作りたいものを作る”と、きっぱり。

少し、考えながら 

”作りたいものがあって、それのサイズ感等を確実に

出して、イメージ通りのものを確実に作る。だから、その通りに作れないと

あぁっとなるけど、、、アーティストというより職人に近いと思う”

と、凛として話してくれた。

うん、

彼女は作品を作っているときにいつも愛でながら丁寧にラインを

追い求めて探しながら納得するまで土に向き合っているので

すごく納得した。

あぁ、ここにもすごい作り手が存在している。


そして彼女の旦那様であるシェフもしかり、

彼の作る料理は私にとってはまるでオーケストラの演奏の只中で聴き入るかのよう。。。

どうしてそのようなハーモニーになると想像できているのか

口の中に広がる味の織り成す世界がある事を実感させてくれる。

美味しい!と、知らずに笑顔になる。

その人が作ったり描いたりした作品に触れるとその人の魂にも

少し、触れることができるような気がする。

私の魂がふるえる時。

なんて、贅沢なことだろう。。。


お金は無いけど、、

優しくて強い人達に近く、夫婦で日々過ごせているのは

本当に幸せな事である。


そして、私達の日常は容赦なく続いてゆく。




”Salmon dream"


Than silver olive in the neighborhood at night.
So nice scent...



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