2020年10月25日日曜日

Oblivion

 近所にある教会のブラックオリーブが一杯に実をつけている。

陽当たりが良くて心地よさそうな街の一角。

黒いオリーブの実が音符のようで

オリーブの木が丸ごと楽譜の様に見える。




学生の時に読んだ小椋冬美さんの漫画。

オリーブの木が出てくる話がある。

私は小椋さんの描く

突き放されるような優しい美

を、含んだ雰囲気が好きでよく読んだ。



バッハの平均律 第一巻 第一番 ハ長調 前奏曲 

を聞きながら描き進める。


”忘却”

と、なった。


そんな風に

そんなでもなく

記憶は遠く深く浅くたゆたうように

そこにあって

忘れたい記憶も

忘れたくない記憶も

思い出すも思い出さずも

なんでもなく静かに深く

其処に在る。





秋晴れの日曜日。

今日は、旦那様の妹君のお誕生日!

できることなら飛んで行って会いたい人。


昨日は今年最後の赤紫蘇の収穫をコンポストから。

赤紫蘇酢、赤紫蘇とレーズンのシロップ煮、甘辛佃煮風を

保存食に作る。


そして今日は久々の陶芸。

土に触れる。

なんにも考えないようで沢山考える。

後、6時間は欲しい。。。といつも思うくらい

あっという間に時間が過ぎてゆく作陶の時。

陶芸友達の変わらない笑顔にほっとする。

あぁ、そうだよな。と。


ごく身近にある

小さなようで大きくおおらかな自然にどれだけ愛しまれていることかと

感謝。


私達の日常は容赦なく続いてゆく。


一昨日も昨日も今日も明日も明後日も誰かのとても大切な日。

明日も、

いい日でありますように。


”Oblivion”
Olive of memory...

I try made red-siso vinegar and red-siso and raisins syrup!

"New product  Looks like fur, warm soup cup"
All ways, Thank you pottery Dosue studio!




2020年10月19日月曜日

Sense of Golden olive flowers

 匂い 

 と 

  色

それぞれに急に記憶に結びついて

イメージを思い出すことがある。

今年もまたオレンジ色の星の形をした金木犀の香りが漂うなか、

色々と思いを巡らす季節。


週末の朝はずっと昔にも見た同じような場所とこれまたその時も

出てきただろうふさふさの優しそうな大きな犬が3匹、

昔住んでいた町に似ている町にいて少し先にいる彼らを見て

そんな夢をみて目が覚めた。


神戸のギャラリー301で伊吹拓さんの個展が始まった。

急に寒い土曜日に夫婦で思い切って夕方ぎりぎりに家を出る。

街はマスクをした人で溢れている。

小雨が降っていたのが止んで、遠くの空がオレンジ色に発光し始めた。

寒いけれど、良い夕方。

久々にお会いした伊吹さんは覚えてくださっていて

私の問いにもゆっくり真摯に答えて下さる。

はっきりした答えが欲しいのではなく、その人の言葉が

聞きたい私は、彼のはっきりした部分と次へ流れていく言葉の

間で感じたものを飲み込んでゆく。


ずっと、変わらずにというよりも、それでしかない。

と作品を前に少しづつ話してくれた。

時に自分が放った問いや言葉が相応しくなかったかもしれない、

と感じ考えて自分自身に戸惑うこともある。

だけれども、それに答えてくれる人の優しさと素直さに

感服と敬服の気持ちが訪れる。

作品展に行くと、

今の私はどう感じるのか、と気づくことがあったり

全力で感じようとしているのか、力みすぎているのか

時々とても体力が消耗すると同時に

Inspireされて、自分の世界を見つめる時間ができる。

そんな良い夕方の、良い時間を過ごすことが出来た。

ギャラリーのあるビルの外へ出る頃には濃い群青色の空に変わっていた。


この季節は、

というよりも

この頃は、たわいもない事をよくおもう。

ぼやぼやと金木犀のオレンジ色を見ていて卵の黄身の色をおもったりする。

そういえば

今年になってほぼ毎日卵を食べ続けている。

卵を食べて免疫力をあげようと(勝手に)、努める。

子供の時は朝ごはんが食べられなくて

激しい眠気で朝は全くお腹がすかない子だった。

そんな遅刻しそうな私に母は

「卵焼きだけでも、一切れだけでも食べていきなさい!」

と、叱咤激励してくれたものだった。

大人になって、卵焼きを焼いている時にいつも思い出す小学校の思い出を

また懲りずに思い出す。

ある日、とれたての飯蛸を頂いて、母がよかれと

タコの卵を沢山混ぜて作った卵焼きがお弁当に入っていた時。

蓋をあけたとたんに息が止まった。

子供の私には虫の卵が沢山わいてしまった卵焼きに見えてしまったのだ。


美しい黄色の卵の中に真っ白な白い粒粒が輝いている。


きっと、暖かくて発生してしまったのだ、どうしようと

蓋で隠しながらそれ以外のご飯は全部食べた思い出。

今なら喜んで食べるだろうに。。

子供の頃にフォーカスしてしまう物事には可笑しみと

何かしらの繋がりがあるようにも思う。



そして、すっかり夜の空の下

神戸の山には宝船のライトアップがされている。



”Day today at sky around sense of golden olive flowers."

One of our favorite gallery at Kobe.
Now oil paint artist Taku-Ibuki 's exhibition , We joined.













2020年10月14日水曜日

Warm colors

今朝、窓を開けると

金木犀の香りが漂っているのに気づく。


パブロフの犬のように

金木犀の香りを嗅ぐと

あぁ、一番好きな季節になった、

と実感する。


この季節に目に飛び込んでくるような色たちは

明るくて暖かい。

そして何だか少し懐かしくて寂しい時もある。


季節の流れに感情も寄り添って

ずっとずっと以前から続く

大きな流れにたゆたって生きているのかな。






ずっと、気になっていた

武田百合子さんの「犬が星見た」を

手にする機会があって読み進めている。



なんて、真っ直ぐな瞳。


「普通だよ」

百合子さんは言う。

私もよく「普通だよ」と主人に話す。

ふむ。



嬉しい本に出合った。

以前に、短編は読んだことがあってずっと

気になっていたのだけれど

手にすることが出来て良かった。


旅に出たい。


今度、旅に出る機会を得たら

百合子さんの本を持って行こう。


今は

金木犀の香る短い季節を

しっかり楽しもうと想う。



”Persimmon color world”
Look into the ripe persimmons. My most favorite season come in Kobe.
 I can feel the sent of Golden olive flowers at the first time this year on this morning... love it.

Chestnuts from Tanba. Thank you to our friend!






2020年10月10日土曜日

Border

2020年10月10日

うねるようなうなるような風の音が続いています。


境目。

越えて行きたい場合とそうでない場合。

どちらも、存在している。

自分のバランスを取るのに知らずと意識して

線引きしたりもする。

自分の世界を狭めるのも広げるのも

自由。


私の場合は、自らの強い意思で自分の時間を守ろうとしている。

石橋を叩いて渡る

レモンのスライスを均等に並べてしまう

ような傾向の私なので、

外側との時間の違いに惑わされて体調を崩したりもしてきたけれど

最近は、ぐっと噛みしめて思考を止めて見たりする。

ニュートラルな状態に挑戦しつつ、譲れないものは譲らない。

それで、そんな中で変わって行く自分と変わらない自分がある。


とはいえ、

産まれて生きて存在していて

外側からの影響は半端なく、内側へ吸収している。

好きなものことへは限りなく心を開く。

魂を震わせる感動を求めていきたい。


今朝の空は青く晴れて、宙には白い半月が

真っ直ぐに私を見つめていた。


毎日色んなことがあるけれども

私に出来る人の営みとして

魂から感動する宇宙からの波動のようなものを

私を通して美しいものへ翻訳するように

表現していけますように。



”美” とはなにか、

それは

完璧な答えとして、言葉として、表すことができない

宇宙の真理であるように今日の私は思う。


"Border"



Half moon in the sky at this morning. After so windy today.... 
If possible, I want catch the feel of waves of the universe to translation to my art.
 "What is "Beauty"?
I think "Psychology of the universe that cannot be expressed in words."


2020年10月4日日曜日

Salmon dream

ずっと以前に新巻鮭をラフスケッチした時の

スケッチブックの余白を見つけて

引き込まれるように絵具を落としていってみると、

次第にこの鮭が生きて泳いでいた間の何時かの瞬間に得ただろうかと

妄想の様な想像が止まらなくなって

水の流れを追いかけるように

描いた。

きっと、鮭が見た夢、であろうとして残す事にする。



生きているものは全て夢を見るのだろうか。

惑星も土地も植物も動物も人も虫も微生物も。。


私達夫婦は時々、星空の下へぷらりと近所をお散歩する。

空気を入れ替える。と、いうか

外の新鮮な空気を感じながら、たわいもない事や

とても大切な事を話たりしながら少しの時間を過ごす。

大切な時間。


ふと、先日。

ものすごくうっとりする香りが漂っていて

見上げるとそこには満開に近い銀木犀。

静かでとてもとても美しかった。




それから、さかのぼること数日前。

友人の陶芸工房の17周年祝い。

おなじみのグリル末松さんで

便乗して勝手に自分を労う集いもかねて

素敵な時間を過ごすことができた。


改めて四半世紀越えの友人に

”あなたのVISIONは何処から?”

と聞いてみた。



彼女は、”作りたいものを作る”と、きっぱり。

少し、考えながら 

”作りたいものがあって、それのサイズ感等を確実に

出して、イメージ通りのものを確実に作る。だから、その通りに作れないと

あぁっとなるけど、、、アーティストというより職人に近いと思う”

と、凛として話してくれた。

うん、

彼女は作品を作っているときにいつも愛でながら丁寧にラインを

追い求めて探しながら納得するまで土に向き合っているので

すごく納得した。

あぁ、ここにもすごい作り手が存在している。


そして彼女の旦那様であるシェフもしかり、

彼の作る料理は私にとってはまるでオーケストラの演奏の只中で聴き入るかのよう。。。

どうしてそのようなハーモニーになると想像できているのか

口の中に広がる味の織り成す世界がある事を実感させてくれる。

美味しい!と、知らずに笑顔になる。

その人が作ったり描いたりした作品に触れるとその人の魂にも

少し、触れることができるような気がする。

私の魂がふるえる時。

なんて、贅沢なことだろう。。。


お金は無いけど、、

優しくて強い人達に近く、夫婦で日々過ごせているのは

本当に幸せな事である。


そして、私達の日常は容赦なく続いてゆく。




”Salmon dream"


Than silver olive in the neighborhood at night.
So nice scent...



2020年10月1日木曜日

Fairy tale

神無月。

旧暦での云われでは

今日からほとんどの神様が出雲へ向かわれる。

これからのご縁組み等を話し合われるそうである。


さて、

昨晩降った雨の後で、また少し空気が澄んで

鱗雲の朝から始まった今日これから。


夜の静けさも好きだけれど、光の織りなす景色が広がる早朝は格別。

何故だか朝を迎えてほっとしているような日もある。

そこからは日々の事に紛れてゆく。

再び見つめかえして飲み込んでゆく。

幸運を祈れずにおれない。

感謝の気持ちで神様に届きますよう。




"Transparent color and light"

"Twilight"  another emotional... I like deep view and clear skies of autumn.


Get your comfortable

二年経って、私的な日記を綴ります。 もしも何処かの空の下で目にして下さるならば どうかそっと。 いつも私の英文チェックをしてくれて、 いい場所を見つけたら”chasing yuko.(my first yuko)”の写真を撮ってくれたものでした。 LinkにあるHusband の...